寝ている最中ふと目を覚まし、体を動かそうとしても全く動かない!そんな不思議な体験をしたことありますか?
それは「金縛り」というもので、多くの体験者がこの世界にいます。
今回はそんな不思議な金縛りの原因を科学的に解明していきます!
どのくらいの人が金縛りを体験したことがあるのか?
日本の大学生約150人、カナダの大学生約90人に「金縛りを経験したことはあるか」答えてもらった
その結果、「ない」と答えた人は60%、「ある」と答えた人は40%であることが判明した。
どちらの国も実に4割が金縛りを経験しているという事実
金縛り経験者けっこう多いんですね!
金縛りのしくみ
心霊現象として扱われることも多い金縛りは、医学用語では「睡眠麻痺」と呼ばれる。
私たちは寝ているときノンレム睡眠とレム睡眠という2つの睡眠状態を繰り返しています。
ノンレム睡眠は脳が休息している深い眠りの状態で体は動きます。
レム睡眠は脳の一部が活発に活動しており、夢を見ている状態が多いです、そして体を動かすことは出来ません
それは脳と筋肉の通信を切ることで、夢で体が動いてしまうのを防いでいるのです
つまり、金縛りはレム睡眠状態中に目が覚めることによって起こります。
通常ですと、目を覚ますと同時に筋肉との通信が再開しますが、まれに遮断しっぱなしのことがあります。
これが意識はあるのに体が動かない理由です。
また金縛り中で息が苦しいと感じることもありますよね、これも呼吸をする筋肉が上手く使えず、いつも通りに呼吸できないのが原因らしいです。
金縛りで見る霊の正体は?
人によっては金縛り中に霊のようなものを見てしまうことがあります。
実は金縛り中はこう言った怖い体験がしやすいのです。
上記で説明した通り金縛りはレム睡眠中に目を覚ますことによって生まれやすいです
レム睡眠中は夢を見やすい状態です、目が覚めて金縛りに合うと現実と夢が混同してしまい現実には存在しないものが見え、それが非常にリアルに感じてしまうことがあります
それが金縛り中に怖いものを見てしまう理由です。
またレム睡眠中は感情を作り出す脳の扁桃体が活発になることが分かっています。
その上、金縛りでは体が固まったり、息が苦しかったりするため恐怖や不安の感情が生まれやすく、金縛りが怖いと感じる人が多いのです
金縛りになりやすい人の特徴
頻繁に金縛りになる人もいれば、全く経験しない人もいます
2011年の研究の結果、睡眠の悪化、ストレスの増加、健康状態の悪化などが金縛りにあうリスクをあげてしまうそうです
実際金縛りは生活が乱れやすい10代20代の若者に発生しやすいことが分かっています。
なので金縛りに悩んでいる方は、ストレスを減らす睡眠時間を増やすなどの健康的な生活で金縛りにあうリスクを減らすことが出来ます
寝る前のアルコールやカフェインの摂取は睡眠の質を下げてしまうので避けましょう。
金縛りが起こったときの対処方
実際に金縛りになってしまったらどうするべきなのか
まず始めに、金縛りで見るものは現実ではなく夢であると言い聞かせること
さらに楽しいことを思い出す、幻覚以外のことに集中する、動こうと必死にならず逆に体をリラックスさせるなどのことも大切です。
金縛りは怖い経験をすることが多いですが、しかしその体験には理由ありますし、少し時間をおけば自然となくなることも多いため心配する必要はありません。
以上が金縛りの科学的な解明でした。ばいば~い!